継続課金（サブスク）に適した「口座振替決済」の仕組みと留意点
「口座振替決済」は、会費や通販の定期購入など毎月の支払いを自動で行える便利な決済方法として広く利用されています。
BtoB取引（企業間取引）でも、クラウドサービスなど月額課金型（サブスク型）サービスの広がりを受けて、口座振替決済のニーズが高まっています。
本記事では、この口座振替決済の仕組みやメリット、利用にあたっての注意点をご紹介します。
「口座振替決済」導入のメリット
事業者様にとって、口座振替決済を導入するメリットは大きく3つあります。
事業者様のメリット
- ①入金率アップ（未回収リスク軽減）
- 毎月など定期的に支払いが発生する場合は、ときにお取引先様がお振込みを忘れてしまう可能性があります。
しかし、自動的にお取引先様の金融機関口座から引き落とされる口座振替決済を利用すれば、未払いが減り入金率が上がります。 - ②サービス利用の継続効果
- 支払いのタイミングは解約リスクが高まるタイミングともいえます。
口座振替決済はお取引先様が毎月の支払日を意識することなく、会費や月額料金などの課金がスムーズに行えるため、サービス利用の継続効果が期待できます。 - ③入金確認の負担軽減
- お取引先様から銀行口座に振り込んでもらう場合、事業者様側で入金確認の手間がかかりますが、口座振替決済の場合は、管理画面で振替結果がすぐに確認できるため、入金確認を効率的に行うことができます。
お取引先様にとってのメリットは以下の2つです。
お取引先様のメリット
- ①毎月の支払手続きが不要になる
- 一度登録すれば、毎月の支払いのために金融機関やコンビニエンスストアで手続きする必要がなくなり、自動で口座から引き落とされます。
- ②手数料がかからない
- 口座振替ではお取引先様には手数料はかかりません。
「口座振替決済」導入にあたっての留意点
上記のとおり、さまざまな点で便利な口座振替決済ですが、導入時にはいくつか注意すべき点があります。
- 留意点①
- 口座振替依頼書（紙）の場合、「お取引先様に依頼書の記入・押印を依頼の上、金融機関に送付して登録する」という作業が発生します。また、申し込みから引き落とし開始まで1～2か月かかります。
- 留意点②
- 口座振替日が月の特定日に決まっているため、支払い発生から入金までに最大2か月程度の日数がかかる可能性があります。
- 留意点③
- お取引先様の残高が不足している場合は振替が失敗となります。回収率は高いものの、一定の未回収リスクが残ります。
最近では、BtoB取引（企業間取引）の支払手段としてクレジットカードの利用も増えています。クレジットカードは口座振替と並んで継続課金に適した決済手段です。クレジットカードは口座振替とは異なり、決済時点でお支払いの可否が判明するため、初回決済の未回収リスクを抑制することができます。
まとめ
本記事では、継続課金に適した「口座振替決済」の仕組みと留意点を解説しました。
月額課金型サービス（サブスク）の決済は、口座振替決済とクレジットカード決済を軸に検討するとよいでしょう。それぞれ、手数料や仕組みに違いがありますので、決済代行会社に相談しましょう。
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