【ネットショップ開設】WEBサイト構築の基礎知識

これからネットショップの開設を考えている事業者様の中には、商品の仕入れルートや開業の準備は進んでいるものの、具体的なECサイトの構築方法についてお悩みの方もいらっしゃるかもしれません。
店舗となるWEBサイトを作らなければビジネスは始まりません。そこでここでは、WEBサイトを構築するには何が必要なのか、サイト作成の基礎知識についてご説明します。

WEBサイト構築のためには「サーバー」と「ドメイン」が必要

サーバーとは?

サーバーとは、インターネット上でWEBページを表示するために動いているコンピューターやプログラムのことです。レンタルサーバー会社からレンタルすることもできます。

サーバーには、共有サーバーや専用サーバー、VPS(Virtual Private Server)サーバー、パブリッククラウドの4種類があります。

共有サーバーとは、1つの物理サーバーを複数人で利用するタイプのサーバーです。
専用サーバーとは、1つの物理サーバーを1台丸ごとレンタルするタイプのサーバーを指します。
VPSサーバーとは、1つの物理サーバー内の仮想サーバーを、複数人で利用するタイプのサーバーです。割り当てられる仮想サーバーは、専用サーバーと同じ機能や性能を持っています。
パブリッククラウドとは、割り当てられた仮想サーバーを利用するタイプのサーバーです。VPSサーバーとは異なり、物理サーバーが存在しません。

サーバーは種類ごとに安定性や速度、カスタマイズの自由度などに違いがあるため、どのサーバーが自分に適しているかをよく検討しましょう。

ドメインとは?

ドメインとは?

ドメインとは、インターネット上におけるWEBサイトの住所のことです。例えば、「○○.com」などのことを指します。
専用サイトやサーバー会社などを通して、任意のドメインを登録することで取得が可能です。

サーバーとドメインを自分で用意する必要がない場合も

サーバー契約とドメイン取得は、WEBサイトを構築する上で基本的に必要なものですが、中には自分でサーバーとドメインを用意しなくても良い場合があります。

例えば、モール型ショッピングサイトに出店する際には、すでに構築されているECサイトを利用するため、出品登録をするだけで実質上ネットショップの開設が可能です。
ただし、モール型はショップページのデザインが決まっているなど、機能面で制限されます。独自のECサイトを作りたい場合は、自分でサーバーとドメインを取得することをおすすめします。

WEBサイト構築方法の種類

WEBサイトを構築するにはいくつかの種類があります。特にECサイトを構築する場合には、以下のような構築方法が一般的です。

ASP・クラウド型

ASP・クラウド型

ASP(Application Service Provider)とは、ブラウザ上などで使える業務用のソフトウェアを提供している事業者やサービスのことです。

ASPでネットショップを開設すればブラウザ上で利用できるため、サーバーやソフトを管理する必要がなくなり、初心者でも比較的容易に運営できるというメリットがあります。しかし、デザインやテンプレートに制限があるため、オリジナリティのあるサイト作りは難しいかもしれません。

オープンソース型

基本的にはソースコードが無償で公開されているソフトウェアを利用した構築方法です。自分でソースコードをカスタマイズすれば、他サイトにない独自性豊かなWEBサイトを構築できます。

カート本体のランニングコスト(月額固定費)が掛からない(サーバー費用は除く)ことがメリットですが、サーバーは自分で契約しなければなりません。また、ソースコードが無償で公開されていてもサポートが有償であったり、コミュニティによるサポートしか受けられなかったりすることもあり、トラブルの対処やカスタマイズなど、相応の専門知識がないと対応できないというデメリットがあります。

パッケージ型

ECサイトに必要な機能を詰め込み、ある程度作りこまれた状態のパッケージソフトを使用して構築する方法です。

幅広い機能やデザインを利用でき、カスタマイズ性が高いことがメリットですが、ASPやオープンソースに比べると費用は高くついてしまうこと、カスタマイズの知識が必要なことなどがデメリットです。

フルスクラッチ(専用システム構築)

既成のソフトウェアやサービスを利用せずに、ゼロからサイトを構築する方法です。
完全オリジナルのサイト構築が可能なため、求める機能やデザインを徹底的に追求できますし、構築後もニーズに合せて随時ブラッシュアップできます。

理想のサイト構築が可能な点は大きなメリットですが、多額の費用が掛かることやゼロからWEBサイトを構築する知識と技術が必要になる点はデメリットといえるでしょう。

POINT

ECサイトの決済システムを構築する際に知りたい接続方式の種類のPOINT

ネットショップを開設するには、まず店舗となるWEBサイトの構築が必要です。
ECサイトの構築方法にはASP型やオープンソース型、パッケージ型などの種類があり、カスタマイズ性やコスト、機能や構築の難易度などに違いがあります。ただし、モール型ショッピングサイトに出店する場合は、WEBサイトの構築が必要なく、素早くネットショップを開設が可能です。
収益性やカスタマイズ性などを考慮して、求めるECサイトに適した構築方法を選びましょう。

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